スロットルボディの分解と清掃 [整備記録]
今回の整備内容
・スロットルボディの分解と清掃
・プラグ交換
今回はちょっと自分の中でも挑戦というか下手をするとバイクが
まともに動かなくなるかもしれないので分解までやりかを悩んだ末、リスク込みで整備しました。
私のNINJAはアイドリングは少し不安定で基本下がり気味になったり、
アイドリングが安定せず、タコメーターが前後150rpmくらいの上下を繰り返すことがあり
その後、規定では1300rpmなのですが1100rpmくらいまで落ちたりするので
アジャスタスクリューで1300まで戻すという処置をしておりました。
マメに整備はしている方だと思うので、インジェクションの清掃も年1回くらいはしてる気もしますが
復活するのはその短期間だけで、すぐに症状は再発するため、今回のチャレンジとなりました。
清掃の際にユニットのバタフライ周りのカーボンを清掃しますがバタフライは下側にもあります。
1気筒に2枚付く感じで、うちの子は計4枚。下側は綺麗には出来ませんし、
その存在も知らない方が多いのではないでしょうか?
下側のバタフライはユニットを外さないときちんと綺麗には出来ないし、汚れ自体も目視することが
難しいため、効果を信じてやってみます。後、今回はインジェクターノズルも清掃します。
オーバーホールに近いです。
まずはタンクを降ろし、エアクリBOXを外します。
NINJAは本当に整備性が悪く
隠しネジを外さないと、エアクリが取れなかったりもします。
エアクリにかぶさる邪魔な配線とキースイッチ周りのコネクタが引っかかって抜けないので
そこのステーのネジも3本外します、、
エアクリ取るだけで。(整備マニュアルにも外せと記載されてます)
ちょっとこの時もユニットを外すか躊躇しています。動かなくなったりどうしよう・・という不安。
ただ、11年落ちのため、一度は見ておきたい箇所でありますし、頑張ります。
タンクの下なのに結構汚れていました。
後でプラグ交換もするので清掃します。(ここまでばらさないとプラグが換えれない整備性の悪さ)
ダクトを留めているバンドの六角を緩めるまでは簡単なんですが、アクセルと同期する
ユニットのワイヤーを外すのが面倒で、抜けなくてかなり時間がかかりました。
ワイヤーを傷つけて断線のリスクを増やすのも嫌なので慎重に。
最終的にはワイヤーの遊びを最大まで緩めてもあと少しという所で抜けないので
ワイヤーと接触する金属部へグリスを塗って、滑らせる感じで抜きました。
スロットルボディ本体のお目見えです。
天気も悪く、小雨が降ってきたため、外したタンクやパーツを室内へ運び込み、
残りは部屋で作業することに。基本清掃とグリスアップだし。
では、スロットルボディを確認していきましょう。
こちら側が普段見えているバタフライです。下側の羽はほぼ見えません。
上側は汚れがほとんどないように見えます。前回の清掃が効いているのかあまり乗れてないからか・・。
裏側の状態
こちらは上からは見えないエンジン側です。黒いのはモリブデン塗膜らしいので、ふき取ってはいけません。
ただやはりというか汚れていました。
黄色で囲んだ箇所がカーボンだまりです。バタフライが閉じる箇所の溜まっていました。
ピンクの穴はエアフロクリーンのスプレーで通路の汚れを清掃する箇所です。
スロットルボディにはこうした穴(通路)が何か所か開いているのでスプレーで清掃しておきます。
清掃後
問題のカーボンは除去できました。モリブデン塗膜の件があるので綿棒にスプレーをつけて、こする感じで。
お次はキャブでいうと、、スクリューですね。
ゴムパッキン(ワッシャー) + ワッシャー + バネ + スクリュー という順でこの穴に入っています。
このマイナススクリューを廻して、弁の開き具合を調整します。戻し位置を忘れない様に。
方法としては一度、完全に停まるまで締めます。何回転締めたか覚えておきます。その後、外して、
戻すときに最後までしめ、覚えておいた戻し分、戻すという感じです。
ただ・・・私のスクリュー・・画面右は4分の1回転戻しだったのですが、左側はネジが緩まないほど
最初から締められていて・・・これでいいはずはないのだけど・・とおもいつつ、作業しました。
組付け時には左側は緩む程度の締め具合にし、ほんの少しだけ開く方へ戻しました。
外したスクリュー。カーボンが結構ついていました。エアフロクリーンで軽く清掃。
基本非分解なので、パーツは出ませんので、再使用です。
次はインジェクションノズルの清掃です。整備中の写真を撮り忘れたので、、これで説明。
ピンクの枠のがそうなのですが後ろの黒い棒にくっついています。この中をガソリンが流れています。
棒をまず外して、ノズルはその後、ぐりぐりひねれば外れます。
インジェクションノズルは電気が流れないと吹き出し口が開かないため、9Vの乾電池を使います。
後で知ったのですが5Vでもいけるそうです。電池を通電させるとカチカチカチとショートしたような
音がなって、びびりますが・・・これが開閉している音らしい・・
電圧が高すぎたのか壊したとおもました。
インジェクターノズル 49033-0011 EAT287
もし壊した場合は純正パーツは出ます。安価なものはアリエクなのでも販売されています。(調べた)
エアフロクリーンのノズルをいれて、カーボンを清掃します。吹き出し口から出てくればOK。
後はエアーで洗浄液を飛ばしておきましょう。
その他のケミカルメンテ
・ゴムパーツにはCRCのラバープロテクタント
・接点部分にはCRCの接点清掃スプレー
・可動部分にはスズキ機工のベルハンマーゴールド
これは車体側とスロットルボディのカプラーなどに行いました。
ー組付けー
途中フレームとエンジンのあたりにネジを落としてしまい、全く見つからなくて、
小1時間かけたのもあり、写真がありません。(エンジンをかけたら、振動でカウルの中へ落ちてきて発見)
こわごわとキーオンにして、エンジンをかけました。
エンジンがかかった時はうれしかったです。今回はあまり自信がない整備でしたので・・
インジェクションノズルが壊れていたら、動かないので、ばらして、注文だという可能性があったため。
2000回転でアイドリングをはじめ、マイナス端子を作業中外していたので、ECUが学習しているのかな?
とか適当におもって、そのまま数分まちました。アクセルを2度ほど煽って、回転がきちんと上がるか?
スロットルボディのワイヤーのテンションは正常に組めたのか?などを確認。OK
再び数分待っていると、1400回転ほどで安定。1300-1400rpmが規定値なので、
自動調整されたのでしょう。たぶん・・きっとそうだと信じる。
・・・・。
なぜか白煙がマフラーから上がっているので覗き込むと、マフラーの水抜き穴から
ベルハンマーっぽい液が出てきていた。なぜかわからなかったけれど、、怖かった。
と、、とりあえず、、試乗してみよう!!その後、もう1度確認しよう!!と奮起。
5㎞ほど走行して、テスト完了。
結果は・・・。
良い!!!
アイドリングが安定している。
あの針が振れるような不安定感が全くなくなっていた。ぴったりと1400rpmで安定。
そんなにかわるのかな?と疑問符がでるほど。たった数キロなのでわかりませんが
医者にバイクは禁止と言われているので帰ります。
帰宅後、マフラーからの煙も油も出なくなっていた。
ちなみに前回忘れたO2センサーのかじり止めもセンサーを外して、
ベルハンマーメタルを塗っておきました。800度までは溶けないはずだけど、それがでたの??
総走行距離
29515㎞
スロットルボディの整備完了!!
~~おまけ~~
エンジン周りも綺麗にしました。
後、プラグも交換しました。NGKのMOTO DXプラグというちょっとよいバイク用のプラグへ。
ER6-fの時代からスロットルボディの汚れは解消されていないようですね(笑)
自分はハイオク入れたらプラシーボ効果かもしれませんが、調子が良くなったような思い出が・・・
by ごろすけ (2024-02-29 19:08)
ごろすけさん
6fの2世代後ということもあって、あの時よりはかなりましには
改善されているんですけど、kawasaki病なんですかね(笑
ハイオク、わかります!私もそんな気がしてました。
by bis (2024-03-01 11:36)