昨年、バイクの全塗装に自分で挑戦してみたのですが、

そもそも塗装というものをしたことがない私は完全なる素人でした。


塗装前はkawasakiグリーンの車体でした。この色も明るく綺麗で良いんですけどね。


塗装後はダークブルーマイカというTOYOTAの使っているカラーに。


ライムグリーンは若いな~と思っていたので、50代の自分に合わせた色合いにしました。

おそらく世界に1台のオリジナルカラーとなったはずで、とても気に入っています。


知識0からのスタートなのでYoutubeをみたり、blogをあさったりしながら

それなりに頭でっかちの知識を詰め込みました。


そう、、それは「それなりの頭でっかち」でしかなかったな・・と

今思えば思います。


これから、はじめてやってようと思う方向けに失敗談とそこから学んだ事を送ります。


****教訓1***********************

小さなものから、練習して、本番に臨んだ方が良い。

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なんでもそうですが、人は繰り返すほどに上達する生き物です。(ある程度まで)

昨年の塗装の技術より、現在の自分の技術の方が幾分が上です。

前回のような失敗は次のタンクを塗るときはしないと考えられます。


それはその後、いろんなものを塗装したので、そこでの失敗や経験が

素人なりの上達を導いたからです。


****教訓2***********************

足付けはビビらず行う

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塗装には足付けという作業があります。

塗装するものに傷をつけ塗料がのりやすくする効果があります。


しかし、初めての塗装。しかも、やり直しの効かない高価なタンクともなると

綺麗な肌のタンクに傷をつけることをためらってしまいます・・・しまいました。


本来は300番などのペーパーで全体を削ってからプラサフを吹くのですが

私は傷をつけるのにためらい、600番で足付けをしてしまいました。


その結果、何が起こったか?というと・・・

塗料の密着が弱くなってしまったのです。(これの原因は複数あります。後述)


これは最近のバイクの様子です。


痛々しい、、面倒なので、サランラップで保護してます。


反対側も両面テープを剥がしただけで、塗装も一緒についてきました(><;



なぜマスキングテープをぺたぺたと貼るはめになったかというと

両面テープでつけていたサイドパッドを外した際、テープの糊と一緒に

塗装がペロリと一緒にはがれてしまったのです。


これが密着の弱さの証明になります。


ほかにもバイクを移動する際にジャケットがあたるタンク部分も塗装が落ちました。



塗装が剥げたところは錆止めの意味もあり、塗装を盛りましたがかっこも悪いので

タンク(サイド)パッドを作成して、貼りました。(今剥がれてる箇所も予定してます)



****教訓3***********************

脱脂はしっかりやること

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足付けの後に行うのが脱脂です。

ブレーキクリーナーやシリコンオフでやるのが一般的です。

これのやり方を間違っていたために、やはり密着度が弱くなりました。


これにはもう1つ悪い知らせがあり、脱脂が甘いと水分が残り(もう1つ要因があります。後述)

塗料の下で錆が発生します。そして、塗装が浮き、剥げおちます。


どう失敗したのかというと

私はシリコンオフを全体にまぶしてから、拭きあげを行ったのです。

これが間違いです。全体にまぶすと、最初の方以外は乾いてしまいます。

そして、油分も水分もその場に残るということに。


****教訓4***********************

・効率を考えず、1度にやろうと思わず、1つ1つ丁寧に行うのが吉

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脱脂は洗車と同じようにタンクの面の断面をパーツとして扱い、一部分づつ、脱脂、ふき取りを

行うと綺麗に脱脂できます。2回くらいはやる方が良いと思います。


私のタンクは綺麗にウレタンクリアがのっている箇所もあるのですが、

これはクリアのってないんじゃないか?と思われる個所も半分くらいある結果になってます。


もちろん、塗装時には全体にまんべんなくクリアが乗るように2度塗りはしています。

薄いと思った箇所には3度目も。


しかし、結果は・・・。、


タンクの前半分にはクリアが綺麗にのり、シート側の半分は薄い。

実は前のほうは塗りすぎたかな?と塗装時に感じていました。

ガソリンタンクの穴の凹み箇所に綺麗にのせようと多めに吹きました。

そこに合わせて周りも吹いたために塗りすぎた?と思ったのです。


そこで、後ろ側は適度にのるように吹き付けれたのですが

濃い塗装色だと、ぬれているのかよくわからないのです。

そして、「垂れる」のをとても気にして、均一にのるように吹き付けたつもりでした。


その結果、、多いと感じた前は綺麗にクリアがのり、適度と思った後ろは薄すぎたのです。


加えて、塗装色のダークブルーの缶が足りず、2度塗りで終わらせたため、塗膜が薄いのも

悪影響を与えました。


****教訓5***********************

塗料は多めに購入し、塗装色は3度塗りはすること。クリアは垂れることを恐れず、

 テラテラ光るくらいに塗ること

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まぁ、垂れちゃだめなんですがね。そのくらい塗れているほうがよいということです。

なぜって、塗装が剥げると、、何度もその箇所を塗りなおし、見た目もかっこ悪くなるし

手間も時間も塗料も必要になります。


それなら、塗装時に少しでも手間と予算をかけた方が良いです。

塗料が足りない場合、ネットで注文すると数日かかるので放置できない状態だと

あきらめざるおえないのです。(特殊なカラーはお店には並んでいないので)


****教訓6***********************

ウレタンクリアはタンクだけでよい気がする。

 (前回はカウルもウレタンクリアを使いましたが)

 ほかは通常のクリアの方が予算的にも優しいし、塗りやすいとおもいます。

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後残るは塗装後の仕上げの研磨ですが、手作業はムラが出るので、ポリッシャーを買った方が綺麗に

仕上がると思います。私は仕上がりにそこまでこだわっていなかったので手作業で軽くしかしませんでしたが。

(それよりも全塗装できた喜びと興奮の方が大きかったです)


APPENDIX

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私のお世話になっているSHOPのお兄さんが言っていた塗装の格言


塗装屋の良し悪しは

足付けをきちんとしているか

どれだけきちんと脱脂をしているかできまる


そこに手間をかけない塗装業者はダメなんだそうです。

塗装価格もピンキリだけど、安いところは安い理由があるそうで

その2つが甘く、後になって塗装浮きや色むらなどが出る場合があるそうでした。

半年、数年後に出ても保証は利かないだろうし。


・・・・・。


DIYの自分もまさにそれでした。

安い、手間をはぶき、経費をおさえ、、、結果=悪塗装


そうならないように、挑戦される方はお気をつけて。

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PS:私事ですがタンクはまた塗り替える予定です。今度は暗いダークブルーから

  明るいカラー白系にしようかと。


  すぐにではないですが、2年以内くらいにはできれば良いな☆彡と思ってます。