バイクのフロントとリアのベアリングを交換しようと考えたが
まだ2万キロ(メーター読み)走っていないバイクでは交換というほどでも
ないだろう?・・・では、どうするか?と考えたとき、思いついたのが
グリスの清掃と交換だった。
ベアリング内部の状態もみたいし、傷んでいれば注文して交換すればよい。
作業的にはまたホイールを外すことになるので2度手間にはなるが
ベアリング自体も純正ではなく、同等品を買えば、前後で5個必要なのだが
(取り付け部位によって、規格が違うので注意)
全購入しても3000円いかないパーツなのでお財布的には痛くはない。
(工具(ベアリングプーラーの代用品)は必要分を購入し、工夫して使う必要があるけれど)
ベアリングを見ようと考えた理由はNINJAの押し引きが重いからだ。
車体が210㎏ちかくあるので、付属パーツを合わせるともう少しあるかもしれないが
(重い金属フレームのキャリアやエンジンガードなどを合わせれば)
もう一つの疑問はベアリングを打ち込みすぎて重いのでは?という懐疑的なおもい。
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メカニックスキルの弱いまたはいい加減なバイク屋だとやりがちだ。
打ち込みすぎるとベアリングが押されて、うまく回らない。打ち換えには注意が必要で
「ただぶったたいて、入れればよい。」というものではないのだ。
自分はバイク屋には不信感がある。頼んだ整備箇所の整備不良で2度ほど
ひどい目にあったためだ。ゆえに自分で出来る範囲をやるようになった。
バイク屋の経営者なら、仕事はきちんとするだろうが、その下、アルバイトや従業員だと
決して、そうではないことを知っておくべきだとおもうし、身をもって知った。
(その2つのバイク屋には2度と行かないようになった)
だから、なんでも「バイク屋に頼め」はちょっと違うんじゃないか?
正直にいえば、そう思っている。
自分でやったことなら、最後は自分で責任を取る形になるので納得できるが
信頼し、金を払って、整備してもらい、あげく、整備完了の当日、
高速で走行不能になったり、タイヤ交換時に別の専門店の店員が驚くほど
いい加減な仕事が発覚したりするよりはよい。
今、時折お世話になるバイク屋は店主ひとりで経営している。
店内の片づけは苦手な方だが仕事はきちんとしてくれる方だとおもっているが。
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そういった不振を晴らすためにベアリングをチェックしてみようと考えた。
来春早々に車検だし、24か月点検のついでのようなものだ。
ハンドル周りのベアリングもバイクを吊り下げるのなら、一緒にみようと
最初にステムベアリングを見ることにした。
フェンダーを外しブレーキキャリパを外し、Fタイヤを外す。
フォークを抜かなければ、ステムベアリングは外せないので、
フォークのねじを緩めて、左右抜き取る。
準備完了。
いよいよ、ステムベアリングのチェック。
初めての工程なので緊張してしまう。そして、早々にアクシデントが発生!!
NINJA650の2013年式のステムのキャップを外すには12㎜の六角が必要なことが
作業途中で判明・・・なぜここを六角にしかも12㎜にするのか意味不明だ。
10㎜までなら持っている人も多いだろうけど12㎜はさすがにないので、
ホームセンターへ買いに走る。1時間のロス。(これがのちに響く)
インパクトのヘキサゴンソケットの12㎜がほしかったが売っていない。品ぞろえ悪い。
仕方ないのでL字型の普通の六角を買う。
しかし、ステムの12㎜が全く動かない。どんなトルクで締めればこうなるのか?
このバイクは本当に馬鹿トルクで締めている箇所が多いな・・・。
どうやってもびくともしないので、グラインダーでL字を切断して、I字にした。
それを12㎜のソケットにはめ込めばインパクトで使えるという仕様です。
・・・・・ハイコーキのインパクトではびくともしなかった。140Nm以上トルクが
あるはずなんだけど、、、そこで秘密兵器の登場!!
Ryobiの有線インパクト300Nmのパワーらしい商品。
ガガッガガッガッガ!!!・・・・回らない、、、タイヤ交換も余裕のはずなのに。
しかし、希望は舞い降りた!!!クルクル!!と何度目かのチャレンジで回転し
見事に鬼トルクのボトムキャップが外れた。
そこさえ外れてしまえば、あとは何となく進む。
ステムには上下にベアリングがある。
運よく、両方とも綺麗な状態だった。ガタもない。
ただグリスが真っ黒なのとゴミが入っていたので、それを清掃して、
最初にベルハンマーで狭い場所へ注油。その後はウレアグリスをグリスガンで
注入するという工程で完了。ベアリングにも取り付ける部位にもグリスをたっぷり
塗りました。雨が入ると嫌なので。
ばらした順に組もうとおもったら、、、天井釣りの紐がステムの上にあって
はめ込めない・・・。どうしたものか・・・。
・・・・・Fホイールハブベアリング編へ続く。