ーリチウムイオン電池の発火温度に関してー [DIY]
ーリチウムイオン電池の発火温度に関してー
文献によると内部温度が80度~90度で電極液と負極の反応がはじまるらしく、
280度を越えると発火の可能性が高く(その間、様々な段階を経る)
発火後の温度は700度以上になり、末期にテルミット反応が起きると1000度以上となります。
このことから、半田づけが如何に危険かがお分かりになると思います。
半田の先の温度は軽く100度を越えます。半田を溶かすのですから。
自分が今回、半田ごてに設定した温度は320度(温度設定可能な半田ごて)
この温度にしたのは後述する熱伝導に関わるのですが、設定温度が低い場合、半田を溶かすのに時間がかかり
そのため、長時間コテを当てることになり、結果、電極部だけではなく、それだけ内部へ熱が伝わって
しまうからです。
ゆえに早く溶かして、流し、固めて、冷ます。これが目的です。
320度はリチウム電池の発火温度をゆうに超えていますが内部へ直接的に伝わらなければ
危険性は若干ですが低くなる結果になります。
ただリチウムに直接的にコテを当てるわけではなく、電極となる端子に当てているので
中~長時間コテを当てない限り、半田ごての設定温度の320度に電池自体がなるわけではありません。
しかし、熱は熱伝導します。コテを当てる時間を誤ると発火し、下手をすると家を失う事態に
発展します。金属は熱しやすく冷めやすい。それを利用して半田付けを行うわけです。
(決して、推奨しているわけではありません)
それゆえ、自分は時折、電極の端子を指で触り、温度を確認しつつ、作業しました。
半田を載せる短い時間だけ、温めればよく、その後、冷却されていることを確認しなければ
内部で熱暴走が始まると取り返しのつかない事態になるので、温度管理は重要なファクターだと考えます。
そういったわけで、リチウム電池へのニッケルシートでの作業はスポット溶接が圧倒的に推奨です。
上の文面でなぜ半田は非推奨でスポット溶接が推奨されるのかを理解した上で
バッテリーパックの再生は挑戦されることを願います。
※ちなみに電池自体に僅かな安全装置がついているものもあります。
リチウムイオン電池が発火してしまった場合
・大量の水をかける(充電中の場合は充電コードを抜いてから)
(ガスが出るので吸わないように)
・泥や砂をかける(冷やす、酸素を失わせる)
・消火器を使う
etcの方法があるそうです。
気を付けたい充電温度
充電中に45度以上の熱を電池やバッテリーがもっていた場合は充電を推奨できない状態の様です。
不具合や事故が起きる前に使用を中止しましょう。
※素人の知識ですので間違いがあれば、有志の方でコメント欄で修正してください。
ずいぶん前のことなんですが、経年劣化で液漏れしたボタン電池をテーブルに置いていたら、何日か後に爆発したことがありました。
幸い何も被害はありませんでしたが、しばらく何が起こったのかわからずパニクりました。
by よっすぃ〜と (2021-04-11 10:00)
テーブルが濡れていたとか直射日光が当たっていたとか
何らかの原因があるかもですね。被害が無くて良かったです
by bis (2021-04-11 20:19)